催眠、勘違い、理由3

さて、今回も催眠の歴史シリーズを
お送りしたいと思います。

今回で3回目ですね。

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こちらからご覧になることができます。

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さて、前回までお伝えしている通り
ヨーロッパでの催眠は
着実に発展を遂げていきました。

今日は1800年代、
当時イギリスの植民地だった
インドのお話から。

当時は、外科手術をする際に、
麻酔がありませんでした。

ですから、麻酔なしで手術せざるを
得なかったのです。

麻酔……

なし、

です……

それ、もはや殺人級じゃないすか……?

と思うんですが、

やはり、
ショックのあまり、
死に至るケースが多かったようです。

そこで、催眠が活躍しました。

催眠によって麻酔なしの場合に比べて
死亡率を10%も下げることに成功したそうです。

つまり、ショック死するということは
防ぐことができたと。

もちろん、ショック死以外の
死因に関してはなすすべなしでは
ありましたが。

「これはすごい!」

ということで、医療協会に
催眠治療の提案がなされました。

しかし、医療協会は
手術時のショック死の解決策として、
催眠ではなく、
メチルアルコール(エーテル)を推奨しはじめたのです。

その理由は多く分けて2つでした。

1つ目は、
催眠は技術であり、
習得にある程度時間がかかるということです。

技術習得は、催眠を行う方もそうですが、
催眠にかかる人にも技術が必要なので、
普及がやりやすくはなかったのです。

その点、メチルアルコールは
口元の布に何滴か垂らすと
それだけで患者を昏睡状態にできるのですから、
楽でしたしね。

理由の2つ目は、
催眠でできることは、
イエス・キリストに限りなく
近づく行為とも言えたことです。

ですから、教会的に都合が
よくなかったのです。

どういうことか……?

当時、キリスト教において
”聖人”と認定されるには、
ある条件を2回クリアすることが必要でした。

それは、、、、、
その条件とは、
”奇跡”を起こすこと、です。

例えば、催眠がたくみになると、
ナイフで手を切って
意識的に出血を止める、

ということができます。

当時の人から見たら、
これは完全に”奇跡”に見えたわけです。

つまり、

ペインコントロール(痛みの制御)の
レベルの催眠状態に入る

ナイフで切る、

血が出てくる、

痛くない雰囲気かもしだして、
血を止める、

はい、奇跡1回完了~~~~

というわけです……

当時のキリスト教会の基準だと、
これを2回やるだけで聖人となるので、

催眠ができる人は、
バカスカと聖人認定されちゃうわけです。

聖闘士星矢(セイントセイヤ)でいったら
\エブリディ聖闘士(セイント)誕生、/
みたいな聖闘士セールがおこっちゃうわけですww

聖人は当時、教皇にかなり近い
ポジションだったので、
そんな人たちが量産されたら
教会的にたまったものではなかったと。

そういうわけで、
教会的に都合が良くなかった催眠は
使用が禁止されました。

そして代わりに、メチルアルコールが
外科手術に採用されたのです。

その後、1864年、
医師のリエガルト
フランスのナンシー市で
催眠と提案のシステムを考案しました。

後のサジェストロジー(提案学)
原型です。

催眠は、催眠状態に入れる事は
割と簡単なのですが、
何を提案で入れるかが問題なのです。

当時はまだ言語学が
それほど発達していませんでしたから、
提案のやり方次第で
まったく違う結果がでていたのです。

当時の催眠は
人々にとって不可解でした。

ある人は催眠で治療受けると
みるみると回復しました。

ところが、ある人は催眠で治療を受けると
状態がより悪化するということが
起こっていたのです。

どゆこと?
どゆこと~~?

だったのです。

催眠の治療者の発言を聞いても
治療者自身は真剣に患者を
治そうとしていると言ったのです。

でも、その催眠治療の様子を
じっくり観察すると、
二者は使う言語パターン
違いが見られました。

一方の治療者は治療中に
患者にこう提案しました、

「あなたは病気にはかからない、
病気にはかからない……」

もう一方の治療者は
患者にこう提案しました、

「あなたは健康になる、
より体が健康になる……」

言語学の前提を勉強したことがある人なら
わかると思いますが、

両者は全く違う結果をもたらします。

前者は、病気にかかることを暗示している
後者は、元気になることを暗示している

意図が同じでも、
提案するものが何かで
結果が変わったのです。

アナ恐ろしや……

ちなみに、フランスのナンシー市には
今でも19世紀にできた
催眠専門の学校があります。

そして、そのナンシー市で、
ある歴史的な事件が起こります……

(続きはまた次回)

【編集後記】

今年は十数年ぶりに
大河ドラマを毎週見ていました。

渋沢栄一のことを扱っている
「青天を衝け」ですね。

このドラマが始まるまで、
私自身渋沢栄一の事は
それほど詳しくなかったのですが、
彼のことをこの1年は何とか調べていました。

その上で、思うことは、
過去に大河ドラマで扱われた人物の中で
もっとも現代において重要な人物
なんじゃないかなということ。

とはいえ、私たちが子供の頃って
渋沢栄一は、それほど
重要人物として教科書とか
偉人の伝記に載っていなかったと思います。

教科書や伝記は、
どちらかと言うと学者とか武士が
人気なることが多かった気がします。

しかし、2024年から渋沢栄一が
一万円紙幣になるわけですよね。

他国と比較しても日本経済も
なかなか簡単ではない状況になっている中、

経済の分野で国力を上げることが
求められているんだなと思います。

こちらの漫画はまだ連載中なのですか
渋沢栄一のことを
幕末の時代から詳しく書いているので、
彼のことを面白く学ぶことができます。

漫画好きの方は
ぜひ読んでいただきたいと思います。

→ https://my65p.com/l/m/drfZNXtAaC8m5o

能登丈瑛(のとたけあき)

ステージup株式会社
能登丈瑛(のと たけあき)のプロフィール
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営業・セールストレーナー、研修講師
現役のセールスパーソン
起業コンサルタント

実績の一部をご紹介すると……

・年間クライアント企業に1億円以上の
売上をもたらす

・過去にセールストレーニングをした
クライアントの売上合計は7億円以上

・月間100万PVをこえるメディアを
プロジェクトで構築。

・コーチ向け商品の販売サポートで売上7,000万円に貢献。

・3週間で女性向けのオンラインプログラムを
3,000万円以上の販売に成功。

・43年間、メンタルの問題で悩んでいた女性の問題を
たった3回の面談で解決し、まわりから
「どうやったんですか?」と問い合わせが殺到。

など。
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